2021.03.23

【塾長コラム】ここがヤバイよ学習指導要領改訂②

 

前回は学習指導要領の引き続き、今回は、「ここがヤバイよ学習指導要領改訂!その②」と題しまして、中学校の学習指導要領の改訂ならびに教科書の改訂にふれていこうと思います。

 

学習指導要領の改訂は、小学校の内容から順次改訂されており、この4月に中学校の改訂が行われ、次年度は高校の改訂が行われます。まずは目下に迫っている中学校の改訂内容からお伝えしていきます。

 

中学校の改訂で大目玉を食らったのが英語です。小学校の改訂で「英語が教科化された」というのはご存じの方も多いのではないかと思います。教科化されたということは、『身につけておかなければならないこと』が設定されているということです。もっとも大きな変化は単語です。福山市が採択する教科書は、単語量がもっとも多いものになり、高校入試までに習う英単語は約2500語となり、これまでの約2倍となっています。

 

 

単語 単語量の新旧比較表

 

 

小学校に入学するぐらいの子ども(6歳程度)の日本語の語彙量は約6000語と言われているので、このことをご存知の方は、表の語数をみても「そんなに多くない」と感じられるかもしれませんね。“知っている”だけで良ければ簡単かもしれません。残念ながら、現行の入試では英単語を“知っている”だけでは使い物にならず、“書けなければならない“のです。そのため、1つの言葉について、意味・読み・書きができなければなりません。

 

新しい学習指導要領の英語には、「コミュニケーション」という言葉が多用されています。これまでの文法や語法に偏った学習内容では無くなることは明確です。福山市でも、中学校の英語の授業は、オールイングリッシュ・5ROUND制などの新しい学び方が主流となっています。紙面では語り切れないほどの大きな変更です。

 

また、英語以外の教科も、多くの変更が加えられています。教科書のページ数や習う内容は増えています。いかに勉強する時間や学び方をシンプルにできるかが重要になってきます。