2021.09.07

【塾長コラム】公立高校の入試制度

2023年度(現在の中学校2年生)から、広島県の公立高校の入試制度が大きく変わります。

受験回数や日程の変更、教科試験の内容や配点が変更される以外に、新たに「自己表現」が加わります。ここで変更点やポイントのすべてをご紹介するのは、あまりにも多く、まだ確定ではない点も多々あるため、今回は、新しい入試制度のコンセプトや重視している点のみをご紹介いたします。

 

広島県教育委員会は「15歳の生徒に身に付けておいてもらいたい力」として、『自己を認識する力』『自分の人生を選択する力』『表現する力』を設定し、公立高校の入試で評価することとしています。『自己を認識する力』『自分の人生を選択する力』『表現する力』とはどういったものか、以下の図にて詳しくお伝えしていきます。

 

 

これらの力は、突然身に付くものではありません。小学校どころか、産まれてすぐの段階から育まないと身に付かないものです。自分の考えをしっかり持たせて、家族だけでなく、身近にいる大人や友達に自己開示できる環境と信頼関係が重要になります。

前回までにお伝えした学習指導要領の変化に伴い、学校の授業内容だけでなく、学び方や学習に取り組む姿勢、または、普段の生活までもが変化を必要としています。変化に対応するためにも、まずは周りにいる大人が必要とされている力について正しく理解し、子どもたちが正しく身に付けていくための環境を準備する必要があると思います。学習指導要領の変更は、未来を生き抜くための進化です。子どもたちが幸せな人生を歩むためにも、「大人には関係ない」と避けては通れない道なのではないでしょうか。