
2025年8月18日に福山市の中学生・高校生を対象とした社会科見学イベント【本物に触れる~国会体験ツアー~】を実施しました。
福山市から東京へ、学校の授業では経験できない日本の政治に直接触れるイベントでした。
福山市各地の中学校、高校からご参加いただき、一人一人が本物の政治・社会を見て、聞いて、触れてもらう学びを展開しました。
丸一日かけて、本物を見る学び、政治家と交流する学び、リアルを体験する学びと福山にいるだけでは経験することのできないツアーイベントで、参加してくれた中学生・高校生だけでなく保護者の皆様からも大好評でした。
中高生が政治家の生の声を聴いた!
本ツアーでは、学校の授業や日々の生活・ニュースから生まれた疑問を直接政治家の方に聴く時間がありました。
この時間は、広島県第6区(福山市)から当選されている小林史明氏(衆議院議員・環境副大臣)にお越しいただき、参加者全員の疑問に答えていただきました。
中高生には、事前に政治家に聞きたいことを考えるためのワークシートを渡し、自分の疑問を整理してきてもらいました。
当日は、そのワークシートと各所の見学を通して感じたことを用いて交流をしました。
中高生は、それぞれ面白いテーマを持ってきていました。
学校の授業だけでなくSNSやニュース、周りの人の話など、情報を得る機会が多いようで、多種多様な話が飛び交いました。
ここでは、その一部をご紹介しますね。

1つめは、日本と世界の関係について。アメリカとの関係性は今後どうなっていくのか、どうあるのが健全なのかという点について意見交換がありました。トランプ関税の本当の意味やそれによって今後の自分たちの生活が変わるのか、その変化は良いことなのかという内容を話でした。
2つめは、お金について。消費税を高くしないでほしい、社会保険料の負担って今のままでいいのか、最低賃金は上げるべきではないのか、国会議員の給料は本当に多いのかなど、様々な視点での話がありました。今の自分の生活、将来の自分の生活、将来の日本について考えることができました。
3つめは、選挙の投票率について。ここでは中高生ならではの意見がありました。投票方法の多様化が必要なのではないかという話が展開され、どんな可能性があるかを中高生と政治家が一緒に考えることができました。
他にも、AIについての話はコミュニケーションに関する相談なども政治家ならではの視点や教科書にはない情報で話があったので、中学生も高校生もそれぞれの学びがあった時間でした。

多種多様な見学
今回のイベントでは、普段の生活では見ることができない場所をたくさん訪れました。
国会議事堂は、圧巻の建物の大きさに衝撃を受けるところから始まり、建物の歴史や設計上の工夫、様々な部屋があることも知ることができました。普段ニュースでしか見ることのない場所を見たり写真を撮ったりすることができました。
もちろん、国会議事堂だけでは終わりません。
衆議院議員会館の見学にも行きました。会議室に入るだけでなく食堂での昼食も楽しみました。おいしそうなメニューを眺めたり他の政治家の人が何を食べているのかを横目で見たりと、政治家の普段が見ることができない一面をのぞくことができました。また、今回お話しさせていただいた小林史明氏の事務所の中やそこから見える東京の景色も見ることができました。ここで、家族や友達への購入をしました。
さらに、自由民主党本部も見学しました。ここでは、自民党の政治家はここで何をしているのかを説明してもらい、記者会見場や総裁室などの見学をしました。政治家になったつもりで写真を撮ったり、部屋の中にあるものについて、質問が飛び交ったりと国会議事堂に負けない学びの多さでした。
また、国立国会図書館憲政記念館にも行きました。明治以降の歴史と政治のつながりや国会の変遷について学ぶことができました。ツアーの終盤に訪れましたが、クイズに挑戦したり模型を見ながら楽しんだりと、最後まで楽しく過ごすことができました。

見学だけじゃない議場体験
今回のツアーでは、国会議員の体験もしました。国会議事堂で行われる国会で何が起きているのか、見て聞くだけでなく実際に体験することで国会の流れを学びました。本当に国会議員が使っていた議席にも座ることができました。
椅子の座り心地の良さを知り「立ちたくない」という中学生・高校生もいました。また、議案の投票の体験を3種類も行いました。1つめは、起立採決です。議長の呼びかけに対して、賛成・反対の意を席から立ちあがることで示すものです。2つめは、拍手採決です。これは、形式的な採決ともいわれ、全会一致が見込まれる場合に用いられます。3つめは、投票採決です。これは賛成を示す白票と反対を示す青票を用いて行う採決です。それぞれの採決に対して、中高生が意見を示しやすい議案を用いて体験しました。特に、投票採決は票を持って所定の場所まで置きに行くという本格的なものを体験したので、現場にはどんな結果が出るかという緊張感が漂っていました。多くの人が見ている中で自分の意思を表明する体験から、それぞれに感じ取るものはあったのではないかと思います。

参加者の声
実際に参加した中高生からは、「政治や国会についてよく知ることができた」、「実際に行かなければ知ることができないことが多くあった」、「これからはニュースとか見るだけじゃなくて深く調べたり多面的に判断できるようになりたい」、「体験しながら学べるイベントだったから楽しかった」という声をいただきました。
また、保護者の方からは「親では与えられない貴重な経験をさせていただきました」、「参加できてラッキーでした」、「修学旅行や家族旅行では体験できないことを経験させることができました」、「帰ってすぐに子どもがたくさん話してくれたのでよかったです」などと満足の声を多数いただきました。

今後のイベント開催について
子どもが前のめりに学ぶことができる時間は貴重です。今回のイベントのような好奇心を掻き立てるイベントは今後もたくさんしていきたいですね。
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今回のような体験型のイベントではありませんが、ワークを用いた多角的な学びを得られます。
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(とはいえ来年も国会探検ツアーやりたいですね)