広島県福山市の中学生を子どもに持つ親御さんの中には、受験校として福山明王台高校を検討している方もいるのではないでしょうか。
福山市内の国公立においては、福山明王台高校は福山誠之館高校に次ぐ難易度で、偏差値は56程度です。
個別指導グランアシストでも、福山明王台高校に進学する生徒は多く、高校生になって通塾している生徒も多数います。
本記事では「福山市内に特化した個別指導塾」が、福山明王台高校の進学実績や特色、口コミ・評判に迫ります。
お子さんの志望校選びにぜひお役立てください。
広島県立福山明王台高校の基本情報
福山明王台高校は1896年に創立された私立翠栄舎を前身とする高校で、1975年に県立に移管されました。
「信愛・自立・剛健」を教育上の精神である校是に掲げる文武両道の普通科進学校です。
「知識を活用し、協働して新たな価値を生み出せる力」を養成するために、生徒が主体的に学べるような教育を行っています 。
福山駅から3.6kmほどの場所に校舎があり、坂が約1.4kmあるため、自転車だと30〜40分かかります。
創立年 | 1896年 |
所在地 | 〒720-8502 広島県福山市明王台2-4-1 |
最寄り駅 | JR山陽本線 福山駅より約3.6km バス15分+徒歩3分 |
コース | 普通コース |
募集定員(2024年度) | 280名 |
参照:広島県立福山明王台高校
特色
大学・短大への進学率80%を目標にしており、国公立大学への合格者を輩出していることから、近年は文武両道の高校として知られています。
中途退学や休学する生徒が少なく、学校の指導・方針に従う生徒が多い傾向があります。
文化祭や体育祭といった学校行事が活発で、部活指導に熱心な教員も多いのも特徴です。
年間行事
福山明王台高校の代表的な行事日程は以下の通りです。
6月:緑明祭(文化祭)
8月:オープンスクール、福山大学体験セミナー
9月:体育祭
10月:修学旅行
11月:芸術鑑賞会
12月:岡山大学訪問
8月には、オープンスクールが開催されます。2023年のオープンスクールには、約700名の中学生と保護者が来校しました。
授業や部活動も体験できるので、福山明王台高校の受験を検討している方はぜひ参加しましょう。
高校の雰囲気や生徒の様子などを肌で感じることで、勉強へのモチベーションを高められるだけでなく、入学後のミスマッチも防止できます。
部活動
福山明王台高校には、14の運動部と12の文化部があり、広島県の大会やコンテストで上位に入賞している部活もあります。
運動部 | バスケットボール部 ソフトテニス部 テニス部 バドミントン部 ラグビー部 ソフトボール部 バレーボール部 サッカー部 陸上競技部 スポーツエアロビクス部 野球部 弓道部 卓球部 水泳部 |
文化部 | 書道部 吹奏楽部 美術部 写真部 科学部 演劇部 茶華道部 文芸部 放送・映画部 英語部 漫画アニメ部 ボランティア部 |
例えば、吹奏楽部は広島県アンサンブルコンテストで銀賞を受賞、中国地区書初め大会で中国新聞社賞を受賞している書道部部員もいます。
高校に入ってどの部活に入部するか決めかねている方は、8月に開催されるオープンスクールに参加して、体験してみるとよいでしょう。
評判・口コミ
校舎が坂の上にあるため、電動自転車でないと体力的にきついといった意見がみられます。帰りは下り坂になるので、スピードを出し過ぎないように注意する必要があるでしょう。
指定校推薦で大学に進学する生徒が多いため、学校の定期テストで好成績を修めて内申を高めていく必要があります。
校則はそこまで厳しくないようで、髪を染めたり、バイトをしたりするのは禁止されています。
広島県立福山明王台高校の偏差値・倍率
福山明王台高校の偏差値は56程度です。
広島県内の国公立では、市立福山高校や府中高校、大門高校と同程度のレベルです。
なお、偏差値は50が母集団の平均点と同じです。偏差値50であれば、1000人中500位に位置します。
偏差値56は、上位27.43%に該当し、1000人中であれば274位です。
2024年度入試の最終志願倍率は1.06倍です。定員280名に対して298名が志願しています。
▶関連記事:広島県立大門高校の偏差値や進学実績、特色を解説
広島県立福山明王台高校の進学実績
卒業生の進路と大学合格実績を紹介します。
卒業後の進路
2022年度の卒業生における大学・短期大学などの合格状況は以下の通りです。
国立大学 | 公立大学 | 私立大学 | 短期大学 | 大学校・短期大学校 | 専修学校など | 公務員 | 就職 |
12名 | 22名 | 259名 | 11名 | 3名 | 68名 | 5名 | 7名 |
参照:広島県立福山明王台高校「令和4年度卒業生 大学・短期大学等合格状況」
代表的な合格実績
2022年度の主な合格実績は以下の通りです。
国立大学
神戸大学:1名
山口大学:2名
鳴門教育大学:1名
愛媛大学:7名
高知大学:1名
公立大学
福山市立大学:5名
広島市立大学:3名
尾道市立大学:4名
県立広島大学:1名
岡山県立大学:1名
周南公立大学:3名
下関市立大学:1名
山口県立大学:1名
鳥取環境大学:1名
都留文科大学:1名
名桜大学:1名
私立大学
同志社大学:2名
立命館大学:3名
早稲田大学:1名
近畿大学:2名
京都産業大学:7名
岡山理科大学:20名
広島経済大学:11名
広島工業大学:11名
広島修道大学:24名
福山大学:79名
福山平成大学:35名
広島県立福山明王台高校に合格するには
福山明王台高校に合格するためのポイントは以下の3つです。
- 基礎学力を身につける
- 模試・過去問で現在の学力を把握する
- 毎回の定期テストで高得点を取る
詳しく解説します。
基礎学力を身につける
福山明王台高校の偏差値は56なので、入試では基礎的な問題を確実に解きつつ、応用問題にも対応していく必要があります。
とはいえ、最も重要なのは基礎力です。応用力は基礎力という土台があってはじめて養われるからです。
難しい問題集を買うのは、基礎が固まってからでよいでしょう。
なお、2023年度広島県立高校入試の平均点が5科目124点だったので、当日は154点程度は得点したいところです。
154点は以下の根拠から算出しています。
偏差値を1上げるのに必要な点数の目安:1点(50点満点の場合) 福山明王台高校の偏差値は56なので、各科目で平均点+6点が必要 5科目の平均点(124点)+5×6=154点 |
なお、広島県立高校入試の配点は、「特色選抜」の場合は調査書:自己表現=2:6:2、「一般学力検査」の場合は調査書:自己表現=6:2:2なので、合否は内申や自己表現にも左右されます。
模試・過去問で現在の学力を把握する
模試を受けたり、過去問を解いたりすることで、現在の学力を把握することが可能です。
模試を受ければ、入試本番のシミュレーションを行えるため、緊張感に慣れるだけでなく、適切な時間配分も身につきます。
福山明王台高校に合格するために必要な点数とのギャップに加えて、科目ごとの苦手分野も明確になるので、今後の勉強計画を立てる上でも役立つでしょう。
なお、過去問を解く際は、入試本番と同じスケジュールで時間を測って取り組むのがおすすめです。
毎回の定期テストで高得点を取る
定期テストで高得点を取るメリットは以下の2つです。
- 内申点が高まる
- 受験勉強にもつながる
広島県の高校入試では、1,000点満点のうち、200点を内申点が占めます。
中学3年生から受験対策を行い、当日の学力検査で高得点が取れたとしても、内申点が足りずに不合格になる可能性があるので、1年生のときから定期テスト対策を行う必要があります。
また、高校入試では、中学3年間で習った内容すべてが出題範囲なので、「定期テストの勉強は受験勉強でもある」と考えてテスト対策に取り組みましょう。
なお、個別指導グランアシストでは、定期テスト前に、各教室でお子さんがお通いの中学校に対応した対策講座を実施しています。
先輩の声
三吉教室M・Yさん (東中学校出身)
【高校を選んだきっかけ】
教育目標が自分に合っていると思ったから。
【学校の雰囲気】
・話しかけやすい人が多い
・にぎやか
【高校あるある】
・球技大会でクラス対抗の試合をする
・食堂はないけど、パンの購買がある
【入学してから「こんなはずじゃなかった」】
毎朝、めっちゃきつい坂を登って登校する
【中学でやっておいたらよかったこと】
予習
【後輩に一言】
めんどくさくても絶対に勉強する!
少しでも分からないところ、怪しいと思うところはしっかり復習する!
新涯教室K・Sさん (城南中学校出身)
【高校を選んだきっかけ】
私がこの学校を選んだのは、通っていた中学校でお世話になっていた先生から勧められたからです。当時はコロナ禍でオープンスクールが無い学校が多く、学校の雰囲気や授業などがつかめず、進路を決められずにいる時に先生から紹介され、調べていると大学への進学率が他の高校と比較したときに高かったので、この学校にしようと決めることができました。
【学校の雰囲気】
授業中は静かですが、休憩時間は賑やかです。勉強を頑張っている人も部活を頑張っている人も多いので、放課後も学校に残っている人が多いです。試験期間中になると先生に頼んで、放課後に空き教室で分かるまで教えてもらったり、友達同士で勉強を教え合ったりするという光景がよく見られます。行事も盛んにおこなわれ、どの行事も盛り上がっている様子が見受けられます。
【高校あるある】
・校長先生を筆頭に話の長い先生が多い。
・登下校の坂が急で学校に来ただけで疲れる
・予定を伝えるのが遅い先生たち
・暖かくなると教室に入ってくるハチ
・行事ごとの締めの短歌を詠む教頭先生
・自転車屋が近くに無いから自転車の空気が無い人が多い
・試験終わりは英語準備室の前に大行列
・ロッカーがないから机の中も横も荷物でいっぱいの生徒
【入学してから「こんなはずじゃなかった」】
・ほぼ毎日小テスト
・行事の練習や準備をしながらのテスト期間
・ロッカーが無いから置き勉しないと毎日大荷物
・登下校の疲れから来る睡魔との闘い
・1年から模試の頻度が高いから学年があがるにつれて土日がないことが当たり前になる
・土日がないのに週末課題がある
【中学でやっておいたらよかったこと】
勉強をするための体力と学校に通い続けるための体力づくり。高校に入ると教科がより細かく分かれるので、学ぶ総量も必然的に増えるため、予習復習が多くなるため、勉強する体力がないと授業でおいていかれるから。中学校と違い、高校は義務教育じゃないから休む人も多くなり、先生たちも1~10まで言ってくれないから通い続けられるかは自分のやる気次第。だからやる気と通うための体力が必要。他には、より明確な進路を確定させていかないといけないからいろいろなことに興味をもって、触れて見たり、知っていくことで自分のやりたいことや目指したいものの幅を広げたり、見定めておくと3年生になってから、他の人より時間の余裕をもつことができる。
【後輩に一言】
高校という場所はゴールじゃなくて人生の中での1つの中継地点でしかないけど、その場所での出来事や思い出や友達は誰かにとって生涯を通しての大切なものになることもあるので自分でしっかり見定めて決めてほしいです。余裕のある人は先の未来、少しでも自分が選択できる幅を広げてあげられるようにするといつかの自分が悩まなくてすみます。今も大切ですが、未来の自分のことを想像したり考えて少しでも自分が楽しめる進路を勝ち取ってください。
【まとめ】広島県立福山明王台高校の偏差値や進学実績を解説しました
福山明王台高校の偏差値は56で、2022年度は国立大学に12名、公立大学に22名、私立大学に259名が合格しています。
専門学校に進んだり、就職したりする生徒もいるものの、学校は大学・短大への進学率80%を目標に掲げて、学校運営を行っているのが特徴です。
なお、「今のままでは、子どもが福山明王台高校に合格できそうにない」、「まずは学習習慣を身につけさせたい」と考えているのであれば、塾を活用するのをおすすめします。
個別指導グランアシストは福山市に特化した学習塾です。地域の中学校・高校に関する情報やこれまでに培ってきた指導ノウハウをもとに、定期テスト対策や志望校合格をサポートしています。